パイロットウォッチとは? - 腕時計のなかでもこだわりの逸品「パイロットウォッチ特科辞典!」

パイロットウォッチとは?

パイロットウォッチとはどういった腕時計なのか?

パイロットウォッチと呼ばれるには
その名にも含まれている「パイロット」が
業務を行う上で、その信頼性を満たしたものだけが
「パイロットウォッチ」と呼ぶことができるといえる。

これだけではまだまだ漠然としていますので
ここでしっかりと掘り下げてみたいと思います。

過酷な条件の下、多くの命を預かる場合もあるパイロットの
信頼を勝ち得るために必要なものとして
視認性・タフネス諸々…そしてなにより正確さ。

その正確さを表すある特定の基準が設けられています。

この「ある特定の基準」というのは「クロノメーター」と呼ばれ
現在、日本国内では
スイスにあるスイスクロノメーター検定協会
(Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres 、C.O.S.C.)
へ、直接検定を依頼しなくてはその認定をもらえない。

クロノメーターとは?(←クリックで別窓表示されます)


ただし、必ずしもパイロットウォッチが
クロノメーター認定を受けていなければいけないわけではなく
認定を受けていないながらもパイロットウォッチを名乗る場合がある。

パイロットウォッチ ≠ クロノメーター


クロノメーターという称号は
スイスにあるスイスクロノメーター検定協会
(Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres 、C.O.S.C.)
における厳しい判定をクリアしていなければ
掲げることができないとされていることから
より正確な時間を刻む腕時計の称号として現在も着目されている。

ちなみに、検定を受けずにクロノメーターを名乗ったことで起こった騒動もある。
1962年にシチズンがクロノメーター優秀級に準じる「シチズンクロノメーター」を発売した。これに対しスイスから「時計歩度公認検定局によらない検定でクロノメーターの表記をすることは国際協定違反であるから中止すること」「速やかに日本国内に時計歩度公認検定局を設置すること」という要求があった。これを受けて1966年にはセイコーが自社検定品へのクロノメーター表記を中止した。
引用元→ ウィキペディア >> クロノメーター >> 日本におけるクロノメーター



クロノメーターとよく似た言葉でクロノグラフがあるが
こちらの時計機能と同一動力源を持つストップウォッチ機能は
必ずしも必須条件とされてはおらず、シンプルなデザインのパイロットウォッチもある。


クロノグラフとは?
(←クリックで別窓表示されます)


複雑な構造を持つものからシンプルなものまで
様々なパイロットウォッチがあるが
何より見落とせないのは
意外と、コックピット内にある計器の磁気に影響されない防磁加工や
太陽の光を反射させない風防の反射防止コーティングなど
目に見えない部分だったりもする。

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